雨
小学校2年生の時に、国語の授業で詩を書くことになった。
わたしは「雨」をテーマにした。
ぽつ
ぽつ
ぽつ
ぴょん
ぴょん
ぴょん
雨の日は、ウサギがダンスをしているよ
と書いたら先生にほめられた。
しかし、本当は、ウサギに見えていたわけではない。
雨を別のものにたとえて書いたら、楽だと思っただけだ。
何にしたら、2年生らしく可愛く見えるか考えて、ウサギをチョイスしただけだ。
そんな真っ黒な気持ちで臨んだ授業だったのに、まんまと褒められてしまった。
その時に悟った。
大人はチョロいと。
でも、先日「雨がウサギに見えるね!」と言ってみたら、周りの人から怪訝そうな目で見られたから、実際は大人は難しいのかもしれない。