つかもとブログ

文章を書くことにしました。連絡先:tsukamoto.kanako@gmail.com/Twitter:@kanaco_t

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ソーセージ

風の噂で聞いただけですが、 日本の女の子のうち、10人に1人はアダルトビデオに出たことがある らしい。 わたしの尊敬する職業ランキングは、 3位:電車の駅で働く人 2位:美容師さん 1位:AV女優 なので、上の話が本当だとしたら、尊敬する人だらけに…

4月25日渋谷の夜

金曜日。夜の渋谷を代官山方面に歩く。 サラリーマンとOLと、いかがわしい人たちと、警察と、汚くていやらしいのが金曜日の渋谷。だから慎重になる。 たとえば吐瀉物なんて踏んでしまったら台無しだ。 行き先は、雑居ビルの5階。狭いエレベーターに乗り、閉…

自信

自信がないのが分かる、と言われた 僕が自らを信じることができなくなったのは、 自分のせいでもあり、他人のせいでもある自分を内側から鼓舞できるのは、 まさしく自分だけなのに、 そういう気力を根こそぎ取ってしまうのは、 自分ではなく、他人だったりす…

人にやさしく

有川浩さんが、 「若い頃は、小説家になりたすぎるがゆえに、周りを大切にしないことがあった」 とインタビューで答えていた。 具体的にはどんなことなのかな、と思ったら、 「先生が授業をしてくれているのに、こっそり小説を書いていたり」 という内容だっ…

目を瞑った人

会社から帰る道中、サラリーマンの集団に出くわした。 その中で1人、目を瞑った女性がいた。 目を瞑る意味が分からないので、本当に目を瞑っているのかじっくり見てみた。 が、確かに彼女は目を瞑って微笑んでいた。 突如、フュージョンしたくなった。 フュ…

新入生歓迎会(亜弥ちゃんと美貴ちゃんの場合)

〜亜弥ちゃんの場合〜 ある日、わたしと美貴はサークルの新入生歓迎会に行くことになった。 わたしも美貴もサッカーが好きで、フットサルサークルの新歓はチェック済だった。 参加した1年生は10人ほど。女の子はわたしたちだけだった。 美貴はとにかく飲…

45ラジオ

10年くらい前、次長課長の井上さんが雑誌のコラムか何かで、 「宇宙は結局どうなっているのか」というファンタジーな疑問を呈していた。 井上さんおよび周辺の人たちが出した解は、 「地球を含め、ある一定の広さの宇宙は”水晶玉”の中にあって、その水晶玉…

春の日

「人間の感覚のなかで、最も記憶と直結するのは嗅覚である」 らしい。 今日は4月16日。 目を覚ますと、窓から眩しいくらいの光。 洗濯物を干すためにベランダに出ると、初夏を思わせるような陽気だった。 わたしは大きく伸びをして、まだ眠っている体に新…

好きな人

まず、わたしに優しくしてくれる人は無条件に好き お洒落な人も好き 親切な人も好き 手に職をつけている人も好き 一重の人も好き 清潔感のある人も好き わたしのテリトリーに靴を脱いで入ってきてくれる人が好き こじあけないで待っていてくれる人が好き と…

プール

クラスで1番格好良いきみは、 スカートをひるがえし、 今日もそのナイロン製の袋に水着と水泳帽とゴーグルと大きいタオルを入れて、プールへと走っていく。 きみは女の子だけど、格好良いという言葉が似合う。 髪型はベリーショートで肩がしっかりしていて…

わたしを好きになりなさい

わー わーわー わーーーー なんだよー もー きゃー どどどどっどどっどっどどど どどどどっどどっどっどどどっどどどどっどど どどどどおどどおどおどどどおどどどどおどどお 世界がもっと平和になって みんながわたしを好きになって わたしもみんなを好きに…

迷彩

迷彩柄の服を着ていたあなた、お元気ですか。 わたしは25年生きていますが、迷彩柄を着こなす自信がありません。 だから、手に取ることなく過ごしてまいりました。 あなたのお姿は、わたしからはもう見えません。 その服とおなじ、迷彩柄に隠れてしまいま…

カレーライス

カレーライス。 食べたいものがない時はとりあえずカレーを頼む。 美味しいカレーはあるけれど、不味いカレーはそうそうない。 安心と信頼のカレーライス。 誰でも作れるカレーライス。 日本中どこにでもあるカレーライス。 魅了してやまないカレーライス。 …

spa warsで思い付いたつれづれ

大井町に「おふろの王様」というスーパー銭湯がある。 以前住んでいた大田区の家はユニットバスだったので、基本的に湯船に湯を張ることはなく、シャワーで体を洗う毎日だった。 なので、本当に疲れて体がカチコチになった時には、おふろの王様を利用してい…

吾輩は猫である

吾輩は猫である。名前はまだない。 おそらく今から2時間くらい前だろう、見たことのない場所に連れて行かれた。少しのご飯と牛乳だけ渡されて車から降ろされた。 おばさんは、一瞥をくれ、そのまま車に乗って走り去ってしまった。 俺は突然身に降り掛かって…

ショートケーキ

子どもの頃、ケーキが好きだった。 ごくごく平均的な年収の家庭に育ったわたしは、月に2回くらいケーキを食べる機会があった。 家族の誕生日はもちろん、父親がたまに買ってきてくれたりした。 わたしはショートケーキを好んで食べていた。 チョコレートケ…

おばあさんとクコの実

おばあさんが、おうちの庭に、クコの実のなる木を植えました。 クコの実とは、よく杏仁豆腐の上にのっている、赤くて小さな実です。 おばあさんは毎日クコの実のなる木に話しかけました。 「おおきくなあれ、おおきくなあれ」 おばあさんは愛情をもって育て…