スイートプールサイド
6月24日、新宿ピカデリーにて鑑賞。
映画館の予告か何かで見て、刈谷友衣子ちゃんの毛深さが異常だったので、ずっと気になっていた映画。
「毛」の悩みって、地球人全員に共通してあるわけじゃないけど、悩んでいる人にとっては本当に恥ずかしくて死にたくなるくらいの問題で。
だけど、思春期って、
誰に相談したらいいか分からないとか、
剃ってみようにも家にカミソリがないとか、
そもそも気にしてるってこと自体がダサいんじゃないかとか、
いろいろ考えるし、自分自身も濃い方だから、分かるわ〜ってなってた。
前半は。
あるところを境に後半、尋常じゃない気の狂いっぷり。
笑えるけど、笑えるけど、笑えない。
「須賀健太、人殺すんじゃないか」って思うくらいの恐怖。
でも、その行動を突き動かす”狂気”は共感できた。
高校生の世界の狭さ。
本当はもっと広くて、いろんな方向から見られるはずの事柄が、
そのテリトリーに縛られた正解だけが正解のようになって、
見えている世界だけが世界だと思っているイタさ。
「キスして」
「とりあえずキスして」
キスしたって世界は変わんないんだよ!!!!(大人の見解)
好きだろうが好きじゃなかろうが、キスできるやつはできるんだよ!!!!(男女問わず)
でも、世界は変わる、と、キスしたら好きになってもらえると思っているのが高校生だし、その狭さは羨ましいなとも思ったり。
大人になったら、人によって正解が違うんだもん。大変だよ…。
高校生の頃、初めてお付き合いした人に、
「頭髪が薄いのを気にしてる」って打ち明けられた時、
ああ、わたし本当にこの人大好きだな、って思った。
コンプレックスを見せてくれる人を、嫌いになれるわけがない。
毛生え薬、作ってあげれば良かったな。
まぁ、そういう映画でした。夏には甘くてイタい恋がよく似合う。