男ともだち
千早茜『男ともだち』読了。
主人公女子=神名ちゃんと、男ともだち=ハセオの何年間かを描いた話。
神名ちゃんは、自分の仕事が軌道に乗り始めたり、かと思いきや恋人と別れたり、愛人とはダラダラ関係を続けてしまったり、30歳手前に本当に存在していそうな女の子。
「女性」ではなくて「女の子」なのは、精神的に熟していなくて、つつかれたり、がっと来られるとかわせない感じがするから。
ハセオは格好良くて、器用で、二股も三股も平気でして、仕事はそこそこうまくやって、まぁ一言でいうと「イイ男」すぎる。
深く関わったらヤバいけど、たぶん「関わらせない」ようにできる男。
「男女の友情はあり得るか」について、
人はよく、あーでもないこーでもないと議論を交わしたがるけれども、
わたしはこの本を読んでひとつの結論を出した。
「男ともだち」は女にとって「最高の味方」
友情とはまったく別の柱で、強いていうなら、ゴレンジャー。
「男ともだち」がいる人も「男ともだち」がいない人も、まず1回読んでもらいたい一冊。
絶対に「男ともだち」がほしくなる!!