マスタードをお取りねがえますか。
最近、うちのベッドの横に置かれている本。
初版は1988年だから、わたしと同い年。
たしか京都の恵文社さんのブログか何かでレビューされていて手に取った。
内容は、著者の西川治さんが世界中を旅して食べた、その土地土地の家庭料理や地域に根付いた料理を紹介したエッセイ。
しかし、これがまあ美味しそうで。
文章でよだれが出そうになるなんて初めて。
実際に食べていないのに、満腹感と幸福感がおなかをつくつくしてくる。
沢木耕太郎さんの『深夜特急』が旅エッセイの頂きに立つ名作だとしたら、
『マスタードをお取りねがえますか。』は世界×食エッセイの最高峰だと思う。
西川さん、お会いしてみたいなと思いつつ…今はどこにいらっしゃるんだろう。