隣り合わせの
丸ノ内線が目の前にして行ってしまった。
前をゆっくり歩いていたおばさん達は、自分達だけぎりぎり電車に乗り込んだ。
むかつく。
もしわたしが乗ることになる、この2分後の電車が、
事故にでもあって、わたしが死ぬはめになったら、
わたしはそのおばさん達を、三途の川どころか、
輪廻転生を10りんねするくらいするまで許さないだろう。
たまたま1両目に乗ってたから。
たまたま後部座席を選んだから。
たまたま右側を歩いていたから。
たまたまの重なり合いで、私達は死に近付いていく。
中学の同級生は、100人くらいいた。
すでに3人死んだ。
高校の同級生は、360人いる。
いま顔と名前が一致するのは、同じ部活だった20人程度だ。
その20人は生きている。
100人中3人が、普通かどうかは分からないけれど、
普通と仮定すると、
360人いたら、すでに10人は死んでいるだろう。
わたしが知らないだけ。
ものすごく嫌いだったあの子は。
悪口ばかり言っていたあの子は。
ずっと悪口を言われていたあの子は。
いつかは死ぬ。
でも、お前よりかは生きてやる。