秘密基地
新宿ルミネのブックファーストで
を立ち読みしてからというもの、
「秘密基地」を作りたくて仕方がない。
いまだに年甲斐もなく、アスレチックとか木登りとか川遊びとか、
とにかく外で遊ぶことが好きなのは、
小学生の頃に入っていた学童保育の影響が大きい。
小学生の高学年にはもう、同級生の女の子たちとは趣味や話が合わなかったから、
2、3年生の男の子たちと、セミを採ったりかくれんぼしたり入っちゃいけない場所に入ったり、
毎日そんなことをしていた記憶がある。
中でも特に、区民館の裏側にあった、木がもさもさ茂っている一帯は、
まるでトトロの森みたいで、
くぐり抜けると学校の裏手に行けて、
よく脱走ルートに使っていた。
そこは学童保育に入っている子しか知らない場所で、
本当に「秘密基地」だった。
その場所で何をしていたかは全然覚えていないけれど、
葉っぱの匂いとか、たまに出てくる変な虫とか、しょっちゅうクモの巣に引っかかってたこととか、どうでもいいことはひょーっと思い出せる。
行く度に、思っていることや見えているものは違った気がする。
いや全然覚えていないんだけれど。そんな気がする。
そういう場所を作りたい。
来年の塚本発表会までに作って発表しようかな。